5月の特集

シンテック主催 第24回FPD設計技術研究会 レポート

5月10日、第24回FPD設計技術研究会を秋葉原UDX(http://www.udx.jp/)にて開催いたしました。

本研究会は、弊社製品をご利用のユーザー様同士の交流、新製品情報のご提供等を目的とし、年に1回あるいは2回開催しております。
また、数年前より開催タイトルを「液晶表示器」から「FPD」と変更し、より広い分野の方にご参加いただけるように工夫を行っております。

本特集では、この概要をお伝え致します。

FPD設計技術研究会の概要

午前中は弊社よりソフトウェア、ハードウェア両面の最新情報について
のご紹介と新規ソフトウェア「OLED Master/1D」についてご説明いたしました。

シンテック製品最新情報概要

LCD Master、OPTIPROは本年2つの方向性で更に進化します.

1.【最適化機能(シミュレータの大きな目的のひとつは最適化)】
どんな画素構造が光学特性を改善するのか、どんな物性値と構造の組み合わせが設計目標に合致するのか、これを自動的に行うスキームを今後LCD Masterに導入していきます。

2.【装置とソフトウェアの協働(シミュレータと装置が対象とする空間サイズの違い)】
LCD Masterが数十、数百ミクロンサイズで計算をするのに対して測定装置のビームサイズは数ミリオーダです.
シミュレータを使い構造を最適化したとしても、画素内部の配向が設計想定状態と違うと実測値と期待される光学特性も異なってきます。
OPTIPRO-microは3ミクロンビーム径(空間分解能)で画素内配向分布を解析し、それをLCD MasterにImportすることで、配向乱れと光学特性の相関を知ることができます。

更に新規開発ソフト「OPTIPRO-fusion」を使用すると、多層膜構造、例えばPVA+TAC+PR+PSA+Glass、の貼合後偏光子のPRフィルムのRe、Rth、軸角度を解析することができます。

「OPTIPRO-fusion」はLCD MasterのDNAを引き継ぎ、それに非線形最適化機能等々を付加したソフトウェアです。

「OPTIPRO-fusion」は今後、OPTIPROを外部から自動制御できるようにする予定です。
測定手順をデータベース化し、被測定物の特性に適した「測定手順」を取り出し測定するシステムを容易に構築できます。

LCDMaster、OPTIPRO以外では、新規開発ソフト「OLED Master/1D」を今夏リリースいたします。
有機層の発光情報をデータとして与え、「光取り出し効率」及び「視野角特性」の評価を目的とします。
今回のセミナーでは、その計算原理について、光と物質の相互作用という視点から説明をいたしました。

第24回FPD設計技術研究会 プログラム

午前の部
開会挨拶 シンテック株式会社 代表取締役 北村 道夫

『ソフト最新機能紹介(操作方法のデモを交えて)』

シンテック株式会社 第一事業部 研究開発課 技師 木須潔

FPD設計技術研究会

『ハード最新測定事例発表、新型装置紹介』

シンテック株式会社 第一事業部 部長 宮下道行

FPD設計技術研究会

『物質と光の相互作用』-OLEDシミュレーションへの応用-

シンテック株式会社 代表取締役 北村 道夫

FPD設計技術研究会

午後の部

『コレステリックブルー相液晶セルの連続体シミュレーション』

独立行政法人 産業技術総合研究所(http://www.aist.go.jp/)
ナノシステム研究部門 ソフトマターモデリンググループ
主任研究員 福田 順一 様

産業技術総合研究所

コレステリックブルー相をバルクで示す液晶からなる平行平板セルについて、
液晶の配向秩序構造と欠陥構造、およびそのダイナミクスを連続体理論に基づいて数値計算した結果を、薄いセル中の特異な構造形成、液晶の電場応答などを中心に紹介いただきました。

 

『ディスプレイ技術と産業の将来』

テック・アンド・ビズ 株式会社(http://www.tech-and-biz.com/index.htm)
代表取締役 北原 洋明 様

テック・アンド・ビズ 株式会社

FPDでは、有機EL、IGZO、光配向、フレキシブル、タッチパネル、等々、様々な革新的技術が台頭し、新しいディスプレイの世界を創り出しつつある。一方、産業面では、中国での工場投資の情報が絶え間ない。
世界各地の国際会議やイベント、業界の生情報を見聞きしてきた視点から、FPD技術と産業の将来を見通す。

 

『光の粒で限界を破る』—ドレスト光子によるGeneric Technology—

東京大学 大学院工学研究科(http://uuu.t.u-tokyo.ac.jp/jpn/)
教授 大津 元一 様

東京大学

FPDでは、有機EL、IGZO、光配向、フレキシブル、タッチパネル、等々、様々な光技術の限界を打破する為に、筆者が見つけ出した小さな光の粒についてご説明されました。
これはドレスト光子(dressed photon)と呼ばれています。これを用いて最近では、ナノ光デバイス、超平坦化加工、発光ダイオードや太陽電池などのエネルギー変換、などへの応用が産学連携で展開しています。これらの原理と技術の現状、今後の展開などについて紹介いただきました。

謝辞

今回もご好評につき満席で大変盛況のうちに閉会を迎えられました。
ご出席の方々、ならびに今回残念ながらご都合つかれなかった方々へ感謝申し上げ、ご期待に沿える様、より一層精進してまいります。

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